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Art wave新宿現代美術展vol.2 2022 ~56人の作家の発信~ 2022年9月7日水曜日~9月13日火曜日 会場 ヒルトピアアートスクエア

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  Art wave新宿現代美術展vol.2 2022 ~56人の作家の発信~ 2022年9月7日水曜日~9月13日火曜日 会場 ヒルトピアアートスクエア 7日初日14:00~19:00 8日~12日 11:00~19:00 最終日11:00~15:00まで この展覧会の招待を受け、志願しました。私はこれからの制作において主軸にしようとしている墨の絵を出品します。 他の作家の方々もそれぞれの美を発信するのでありましょう。 まだ、展覧会は始まっていませんので、何が出るかわかりませんが、それぞれが作家として自立されているタイプなのでそれぞれの美がヒルトンホテルの地下のギャラリーに彩られるのでありましょう。 今回の展覧会は 一ノ瀬知恵乎 河口聖 醍醐イサム の特別展示で、その方々の業績に乗って私も出品し、美を世に問うものとなります。 私はいたって新人枠の中に入りますが、他の方々がベテランの作家の方々です。 今回私は、墨の絵を出品します。 「シロアム」サイズ20号 「光明皇后」サイズ4号 を出品します。 「シロアム」は聖書に出てくる伝説上の湖でそこに天使たちが集い聖なる祈りをする聖地であります。ここの湖の水を体に浴びると病気や怪我が治るというルルドの泉のような効果のある場所で人々がひっきりなしにやってくる聖地を絵に描いてみました。さまざまな天使たちがこのシロアムに集い雑談したり、祈ったりして一つのパワーズポットをもたらしているのであります。 「光明皇后」は伝説上の天皇の后(きさき)で国が飢饉や病気で満ちて、ハンセン病の方々を看護して手当てしたのであります。寺院を病院にして身をていして社会的弱者に寄り添った皇后で、私は何かの本でその伝説を知ってその御姿をイメージして描いてみました。 どれも象徴主義の題材であり、そのやり方であります。事実そのままの歴史でなく、空想とイメージでその図を具現していく絵だと思います。 象徴主義は今でもやっておられる画家もけっこういらっしゃることと思います。現代美術の中でそれをやっているのを時々見ますので決して古いジャンルの美術様式ではないと思います。何かをメッセージを伝えるのに記号や図像学の象徴を使って絵作りをすることもある。 作家はただ絵を描いているのではなく、何か思想的な

遊墨展 ギャラリーK 2022年9月5日(月曜日)~17日(土曜日) 本多裕樹より

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  遊墨展 ギャラリーK 2022年9月5日(月曜日)~17日(土曜日) 11:00~18:00 日曜日休廊 初日13:00より最終日16:00まで ギャラリーK 〒343ー0821越谷市瓦曽根3ー7ー7ー3F TEL048-947-9135 この墨による作品展は毎年、ギャラリーKではオープニング当初から継続して続いている伝統的な展覧会です。 私は第一回から毎回毎年、出品しています。墨による絵を描くのが好きで実際、それの関係で出品を誘われるのであります。 とりあえず墨を使えばOKであります。 白黒の世界でありますので、色彩に慣れていて、色彩こそ絵だと思う人には物足りないこともあると思います。 しかし、かえって白黒であるからリアルに見えたり、色をイメージする脳の思考がはじまっていくのだと思います。版画もそういうところはあるのではと思います。 墨は日本の美術の伝統で、もっと昔をたどれば中国の美術が源流でありましょう。 それを現代の私たちが描くとどうなるか、そういう実験でもあると思います。それぞれが墨を使い遊ぶ、そして表現する。 われわれは何を描くのであろうか。表現は自由というバックボーンの中、絵は描かれ、紙を墨で染み込ませます。 それぞれの作家が自分の描きたいものを描き、そうして形になっていく。 私は今回は大きな作品を出品します。 60号の障子紙に墨で描きました。 「黒衣の婦人」 この絵は、かつてお世話になったご婦人を描いたものです。この方は絵描きでありながら、公募展の経営もできて組織とかそういうのが得意で、私の絵なども推してくれたりした方です。今は、仲違いをして距離をおいていますが、今でも尊敬しています。画家としては破格のデッサン力を持っていて超絶技巧のできる作家であります。 私は墨でその婦人を描いてみました。黒衣は墨だからということもありますが、基本、黒衣は権威の象徴であるというメッセージも組み込まれています。そういう意味でその方を表現できていると思います。 「山岳図」 この山は中国の景色をイメージしたものです。しかし、この図は伝統的な図であって文人画の絵手本にあるもので墨をやっている人ならわかる図なのです。しかし、この絵の墨の塗り込みや奥行き、形は私の毛筆のなせる技であり表現です。いわゆる書道

埼玉近代美術館 「平和美術展」記事・本多裕樹

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  埼玉近代美術館 「平和美術展」 あと、もう少しで終わりになる展示で、1週間の平和を祈る作品が灯火として川に流れようとしています。 数々の絵画や工芸作品、書など、私たちをアートへと導いてくれた。 鑑賞者の方々も何か楽しい思いをしたり、何か考えさせられるものもあっただろうと思います。 日本では奇跡的に70年戦争はなかったのですが、世界ではいつでも紛争があったり攻撃があったりしました。 その意味で、平和を一度確認して、それは平和は奇跡であったのかと思い知らされます。 平和は島国であるから、あまり干渉されなかったのだろうか。地政学上そうなっているからか、しかし、世界の平和を祈ることは大事であるし、これからグローバルになっている我々の生活の中で戦争は無い方がいい。 人それぞれ、個人個人は違う、そういうなかでトラブルもあるし、それは避けられないのも事実なのであって、仕方ないと思うところもあります。 みんな自分が大事なのであって、自分を悪く言える人はいないのだ。誰かを悪だと言っても、相手があなたを悪だと思う。 そういうのが国同士で行われている現実もある。 アートは決して世界を救うものでないかもしれないが、作品を通して何かを提示することができる。 何かを、答えは出さないけど、問題を出すだけにしか過ぎないかもしれない。とっても無力でありますが、アートには人間個人の心理があって一種の人間的な叫びにもなっている。 ちょっとした人間讃歌の態はあるのである。 今、私たちが心の底で願う心の声を芸術として再現し絞り出しています。 そういう意味で意味のある祈りでもありますし、自由ということを解いていることもアートは教えてくれる。 人間の本当の心を知ってもらう。 鑑賞者はそこで気づくだろう。こういう世界があるのだと、アートの世界は自由で何か自分の思うことを発信できる一つの表現手段であり、それはものであることを。しかも具体性があって説得力もある場合もあるし、わからないこともある。 謎を提示されることもあって、その意味について考えることもある。 じっくり、作品を観て、何か感じるものがあると面白い。 私は今回、「風神雷神図屏風」という作品を出品しました。他、「白き先」というウクライナとロシアの争いについて自分なりの思いを提示

「第56回 埼玉平和美術展 本多裕樹は出品する」

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  「第56回 埼玉平和美術展 本多裕樹は出品する」 8月の暑い日、風も心地よく風鈴とアイスを食べながら、世界の悲劇を思い、彼方の不運をアートの可能性において、人々をひと時、平和の思いを抱いて欲しいと思います。 アートは悲劇、不幸に癒しをもたらす感触を与えてくれる。 かつて、首藤教之氏が「ノート」(著書)で書いてあったように「生身の芸術、生の音楽に触れることが人間の心と肉感を感じ、人間を感じたい」という生命の欲求があった。今、現在、ウクライナの不幸、ロシアの犠牲者たちは心を欲している。戦争をして、独裁による人間不信は世界のバランスを崩されている。 穀物も失い、飢饉がやってきて、物価も上がり、円も意味も持たなくなりつつあり、世界の経済も恐ろしく変動し、混乱が我々に来ている。気象の見える天変地異、核兵器の持つか持たぬか、争いの予感が人々に不安をもたらしている。 学生さんで言えば、コロナの影響で学校生活を楽しめず、友人も作ることができず泣いている。 そんな中に、この埼玉近代美術館で開催される「平和美術展」に意味があると思い出品します。 アートの数々が、人の心を潤してくれるかもしれないという思い、生の絵筆で描かれた絵に何かしらの温もり、人の繋がりと、アートと言う繋ぎを通して、世界を心を感じて欲しい。そう思います。 人との関係は離れ、和解できるものもできなくなる。 かえって不幸をもたらし、人は孤独に考える。 自分の内面を思い、芸術の可能性を思う。 第56回 埼玉 平和美術展 2022年8月9日(火曜日)~14日(日曜日) AM10:00~PM5:30 (初日はPM1:00から最終日はPM4:00まで) 場所・埼玉近代美術館 地下展示室 (北浦和駅西口)TEL048-824-0111 ここで私は、最近の制作で描いた、あれは去年、ギャラリーKの河口聖 氏の企画で「絵画の方向展」で出品した「風神雷神図屏風」(四曲二双)の横4m縦170cmの大きな作品を提示します。 どうか、この機会に平和の思考を思い出していただけたら、もしくは、私たちが平和を思い、一人一人がそう思って生きていればいい世の中がやってくると信じます。 皆様に平和がありますように 2022年8月8日 本多裕樹しるす