山崎康譽画伯の個展を観て


山崎康譽 展
昨日、行ってきた。ギャラリーKで行われている展覧会に、カフェでコーヒーを二杯飲んでそのあとなので、かなり集中力に満ちている。門を開け、階段をのぼり、展示場に入る。まずはあいさつして展示作品をみる。

一周みて、考える。わたしは初めての作品群なのでけっこう楽しかった。新鮮な気分だ。それはある。一点一点じっくりみて、不思議な気分になる作品もあれば、ピンとくるものもある。

山崎画伯の作品の特徴は文字とか数字、のカリグラフィーを絵にのっけている。一種の魔術をやっている人ならわかるだろうが、何かを文字によって精神の世界より呼び込もうとするなにかの呪文と言ってもいいだろう。

魔術というのは私の課題としている美学であるから私個人の感じ方ではあるが、文字はなにか慰霊もあれば異次元から神々の思想を招聘するようなそんな感じにとらえていただきたい。

文字、数字、シンボル記号などを駆使して、作品に色をつけて深い奥行きのある世界を展開している。

それが第一印象である。

だいたい、わたしも初めてゆえに新鮮な気持ちでたのしんでいる。

文字が踊ったり、ふわふわしたり、シンボルが画面を占めていたり、なんとも奥深い、何だろうかと思う。おもろいかもしれない。

そう思った。

山崎さんはインドとかスリランカとかそういうアジアの宗教の聖地の美術学校に留学したことがあってそこでご自分の絵画というものに大きな影響を受け、制作をつづけている。

もちろんベテランのアーティストである。

高等学校で美術を教えながら、制作に挑んでいる。

アジアの美術に何があったのか、日本には伝わっていない美の境地がこの展覧会で垣間見えるだろう。

古代文字の絵があった。小品であるが、自分あての絵画があった。それがよかった。

ラテン語なのか、とにかく古代文字である。それがよかった。

わたしも山崎さんの制作を真似る事も可能であるが、絵自体の奥行の感じは真似できない。それは山崎画伯の人生観であったり、努力の結晶であろう。

練達された奥行きはどこまでもはいっていける。広がるタイプでなく、絵に入っていくそういう絵であることは体験できる。何というか西洋絵画でない、また美術史の中では特異なジャンルであろう。

また、美術史の文脈の中でも、われわれが知っているようなジャンルでなくまさに異色の文化であるが、山崎画伯は東西の感覚をとりいれて異色のジャンルを開発していったことは本当のところかも
しれない。

また、新たな美術史の文脈が発見されたと言う事で、この世界の中で、啓示を見る思いでありました。

絵自体は本当に奥深い感じだ。日本美術、西洋美術とは、また違った異文化とあたらしいセンスの美術の発見があったと私は思いました。

西暦2019年12月1日 日曜日

カフェにてしるす


コメント

  1. 山崎画伯の才能をたく評価するあなたは素晴らしいです。わかりやすくかつ丁寧に書かれた文章には情熱がありつつも落ち着いています。あなたの絵を拝見しましたが、どれも魅力的で素敵なものばかりです。私はあなたの才能を高く評価します。

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    1. 山崎さんの絵を見て見てください縁があれば。私の絵はこの投稿ではまあ、伏せておきます。かなり有名な人だから関東の画廊、ギャラリーを探索すると、もしかしたらご本人に会うこともあると思います。山崎さんの絵は書と通じるものがありますので、文字に関心ある私にとってはなかなか感動を覚えるものでありました。また、展示があるときには見て見たいと思います。コメント感謝します。ありがとうです。

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