詩人との対話
「あなたに詩は書けますか?夢の中にあなたはいますか」
「何をわけのわからないことを、でもわかるよ。僕は詩を書くからね。でも、もうあまり書きたくない」
「あなたは、詩に何を夢見る」
「ただつらいだけだよ、でも、書くべき時に書くべきだね」
「わたしはまだ、書ける、でも書きません。」
「まあ、どうでもいいことだし、あなたの好きなようにすればいい」
「さあ、夢ははじまる
そんな、夢に私たちはいる
でも、ゆめをじつげんさせるのはなんとむずかしいことか
あなたは知っている」
「まあ、そんだけつらいからね良い子はあまり詩にのめりこまないほうがいい」
「詩は狂気にみちて
人生を破滅させるくらいのエネルギーを出すから」
「あなたも狂いましたね」
「ええ、」
「もう、あたまがおかしくなるのが詩の副作用だからね」
「わたしは、詩を書く」
「そして、朗読でもしてみなさい、ほとんどきもちわるい病人だから」
「万年筆で原稿用紙をインクで染みさせる」
「そのシミは、夢にいざない、あたまはくるいばかのようになっていく」
「あなたは天才」
「そして、狂人」
「詩人はどこの世界にいる」
「われわれの見えない世界を見ている」
「それなら、わたしはそこに行きました
しかし、
そこは、天上の色彩で満ちていてその極彩色の光に頭の中がチカチカと痛い」
「それが詩の世界のかなたにあるものですね。」
「そうですね。そうだ、」
「天才にはリスクがある。精神をおかしくしていく
それは狂いにくるい
普段の一般生活をするにおいて、切り替えが必要だ」
「天才が、天才であるためには
そいつは天然記念物のように保護する事でその芽をころさない」
「詩人は高次元の思想をおろすものか
そうであるなら、人を救えるの」
「いや、それは無いだろう」
「いやとは、あなたはどうなのですか?」
「もう、狂人の話など聞かない方がいい」
「それはわたしのこと」
「切り替えができないと一般生活ができないだろう、
そういう意味でペルソナを持つ必要がある事実を知ろう」
「それがなぜ」
「それは親切心というヤツさ」
「詩人は天然記念物なら保護しなくてはならない、それも自分を自分で保護しなくてはならない」
「それはどうやって、」
「一般世界で生きていく勇気をもって普通になることだ!
結局、普通になる勇気は必要だし
普通にならなくては破滅する。だから切り替えが重要なのだ」
「わかりました、たとえ、詩人であっても普通にならなくてはまともに生きられないと、」
「そうです。普通の状態をなんとかして折り合いできないとただの馬鹿になる」
「それが大事ですね」
「そうだ、そうでないと増上慢になって人々を見下すことになる
そこは、おさえておこう」
「わかりました
今日はお話ありがとうございました。」
「では、また」
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