本多裕樹 個展 東方浄土図 ライブペインティングの風景 作画:本多裕樹 写真:新藤義久
今年の7月 2024年にギャラリーK(新越谷)にて私は個展を開きました。その時に、その場でライブペイントをしました。
それは狂気になって画面との取っ組み合いであったこと、また、この作品の構想に半年かけて考えて、タイトルも決めました。
この絵のタイトルは「東方浄土図」であること、すでに「西方浄土図」と言う日本の古典絵画にもありまして、であるならば私は東方から浄土を絵という形で降臨させようとしました。
その制作において、その場のライブは私としては必死でありました。
そこで命果てようとかそんな余裕もなく、ひたすら画面に挑む。
画用紙は水彩紙でその上にサクラクレパスを塗り込め、色を絞るように描くのだ。
それを、現代写真家の新藤義久氏が撮影し、他の方々も撮影する。
この死闘を、
この制作を2時間かけて、音楽を流した。ミュージックは「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメのサウンドトラックを流して、ある儀式のように雰囲気を作りました。
そして、私は必死に描く
周りの声援もあり、パーティーということもあって飲み食いし、宴を楽しむ声、ミュージシャンのライブのごとく、私は絵を描くことに必死だ。
この絵は、東方から天使がやってきて争いをやめさせ平和の勝利を歌ったものであります。
西方から阿弥陀仏が出現するように
東方から天使たちが世界を巡り救済のために光を広げる。
今や、その時、争いの多い時代であったし、今でも諍いがあり世界は困難な時代を迎えている。
この絵のイメージとしてはフランスの印象派のような色のかすれやぼやかしを使って空気感を表現しています。
私といえばインドの服を着て宗教的な可能性をメンタルに入れてあたかもシャーマンのごとくな気持ちでこの絵に描いているのであります。
魂を燃やすようにサクラクレパスを塗り込め、自分のすべてを表現し描き全力集中していた。
もちろん休憩は無い。このライブが終わるまで終わらない。
一度つけた盃が最後まで飲み干さなければならない。
一種の戦闘モードであるのか、狂気が私を襲う。
だんだんと形になって
画用紙に出てきて出現してくる。
床はクレパスの残骸でいっぱいでまるでタバコの吸い殻をそのまま捨ててあるかのごとくだ。
私は決して長距離走者でない。しかし、短距離走者でもどうかなと思うのでありますが、何でも完成させなくてはならない。必死に情熱的にそしてトランス状態になっていく。頭は制作思考になって一種のスポーツに真摯になって試合をしているかの状態だ。
ちょっと雑念が一度入ったが、そのようなものは物ともせずライブ制作に集中であった。
そして、ようやくできてくる。
少し、安心し、
少し、手を止めて、遠くに行き全体像を眺めた。
そうやって描き足したり調整していった。
遠くから見るのは大事だ。
全体を見ることで荒を探し調整する。
それで、ようやく出来上がる。
完成していく。
満足いかないところもあったが、これ以上描き進めると色が濁ったり汚れたりしてしまいますので、止めどきを見極めて完成としました。
声援があった。
感想もあった。
制作時間は1時間30分くらいであろう。
ライブが終わり後遺症というか脳が痺れていた。ふらふらで電気ショート状態になっている。
お酒を飲んで休んでみんなで写真を撮った。
とても、素敵な思い出でありました。
ありがとうございます。
ここまで読んでくださり感謝します。
皆様に幸あるように
2024年8月17日 本多裕樹 記
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