やないふみえの個展をみての展評(ドラードギャラリーにて)


やないふみえ個展 ドラードギャラリーにて

あれは夏の暑い日、僕は電車にゆらてれ早稲田をめざした。ペットボトルの茶を飲み水分補給しながら、ドラードギャラリーをめざした。暑くてしかたなかった。

やないふみえ画伯の絵を見に行くのであった。

早稲田につき、徒歩であるき、道に迷う。おまわりさんに道をたずね、ようやくドラードギャラリーを発見した。

絵を見た。

かなり手をかけている。一見まったく手を抜いていない。丁寧な仕事、丁寧な筆使い、これは女性作家のなせる技なのか。作者に聴くと臆病だからどうしても完成度が高くなるようなことだった。

絵を見た。

動物の絵で、さまざまな明るい色で童話の世界を展開している。そのやないふみえさんの個展会場にいるだけで別世界である。夢を見させてくれる。夏暑い日であるが、来てよかったなと思うようになった。いやしかしまったく手を抜いていない。絵自体はマルク・シャガールのような夢の世界だ。面白い、たのしい、そんな感情が目から伝わってくる。これは感動か。そうなのかもしれない。

童話の絵である。童画といってもいい。絵本の世界がひろがってくる。そして、色彩も美しい。本当意にシャガールの後継者なのかもしれないと思った。夢をみているようだ。

他のお客さんもその夢の世界に心酔しているようだった。そのお客さんの鑑賞者とわたしとやないさんで話をして、絵のことを話した。お客さんの人はこれがいいとある作品を凝視していた。やないさんはいろいろ話を聞きだして絵の説明をした。僕はただ聴き、他の絵を見てたのしんでいた。

最高の時間だった。

展覧会場に一時間はいたであろうか。すごいたのしかった。鑑賞者のお客さんはお気に入りの絵を購入していた。そうとう気に入りよろこんでいた。何でも家にいる子どもにも見せてあげたいということもあったそうだ。あと、そのお客さんの子供がイラストレーターを志しているらしくてその教育のためでもあったようだ。

僕は、いくらか満足してギャラリーを出た。

暑かったこともわすれ作品の余韻に浸っていた。そのとき、個展で人を感動させることも重要なんだなと思ったよ。

ただ、展示して売るだけでなく、展覧会場を夢の世界に変えるやないふみえさんの絵の魅力はすばらしいものだと思った。

電車にゆられながら帰路についた私でありました。


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