今の僕の制作状況


今の絵の課題と制作状況について語っていこう。
B1サイズの水彩紙にアクリル絵の具で絵を描いています。
ロールの紙を切って、パネルに張って、アクリル絵の具で描く。
「少女二人」
今年ギャラリーKで文学とアート展というのがあってその制作です。少女二人は、赤川次郎の「ふたり」という小説をモチーフにして構想したものです。

制作はしんどい、会社から帰ってきて、しばらく休んで、夕ご飯を食べて、またしばらく休んで、午後8時30分から描き始めます。下絵を描き、色を乗っけていきます。背景から描いちゃいます。それでその日は終わり、けっこう時間かかった。

次の制作、顔や手など肌の部分を描きます。これも時間がかかる。描いている時、すごい集中しているものです。制作後、なんか興奮しているし、そのあとぐったりして風呂入って眠っちゃいます。

それ以後、アトリエに放置して、そのまま、描くのがしんどくなってきた。

でもね、制作のことは考えている。服は何色にするか、もっとシックに行くかとか、描かない時も制作しているようなものです。考えたり、絵のプランを考えるのも大事な制作時間であると思います。

瞬間でひらめきながら描く人もいるでしょう。モデルを見て描く人はあまりそういう努力しなくていいかもしれませんが、ただ見て描けばいいのだから。モンスター、バーチャルリアリティーを描く人はすべて0から1、1,2と作っていかなくてはならないので、創造力、想像する力が必要です。インスピレーションを全開にしなくてはなりません。

見えないものを見る能力も必要になっていきます。そういう意味で創作と言えると思います。

創作には集中力が必要だね。でも、その集中力が続かない。僕がそれだ。いわゆる燃費がわるいし、すぐ疲れる。そういう僕みたいなタイプは制作を1日でするのを1か月に分けて少しずつやっていけんばいいのだ。そうすれば1か月で1作品できるだろう。亀でいいと思うよ。その分、絵に手抜きなところとか直す時間もあるから結果的に完成度の高い作品になります。時間かけて良いと思いますし亀になってゆっくり制作をお茶飲みながらゆっくり優雅に制作した方がなんか感じがいいんだと思うよ。

僕は天才であったこともある、天才でいられる時間ってある一定の期間でしかない。自分が天才でな、くなった時、天才でなくてもアートをやっていくには、鈍才であって鈍才なりのやり方があるのだ。若いころのように情熱的に命をキャンバスにぶち込みがんばるのは現実的じゃない。いつもゴッホのような精神状態では狂ってしまうし、キチガイになってしまって病院送りになってしまう。鈍才でもいいのだよ。

もっとも、鈍才の方が幸福を享受できることもあるし、鈍才になって余裕もできていいものです。自分が天才でないことを幸いに思う瞬間も多々あります。

制作も、ゆっくりやっていけばいいし、仕事を楽しみながら、趣味の文化活動も楽しむのがいいと思いますよ。
しかし、若い情熱のある方がたはそりゃ大変でしょう。運命を作るために超必死に命かけてがんばるでしょう。そういう時期もあっていいでしょう。そう言う若い人が時代を、文化を作っていく者と思うから。

コメント

  1. 私はプロを目指していろいろ作ってきました。しかし、だんだん「趣味でいいや」という思いが強くなてきました。絵の上手い人はいがいと最初は趣味からはじめている人が多いと最近気が付きました。本多さんもいろいろ日記などを拝見しているとプロをめざすのが最初のスタートだったと書かれていたように思います。あなたも燃え尽きてしまったように私も燃え尽きそうです。燃え尽きるのが2020年になってしまいそうです。でも趣味でもいいから何十年でも作っていきたいとおもっています。本多さんも趣味でいいからつづけてほしいです。本多さんの絵は魅力的で現代アートだと思っています。その絵を見たいのです。

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  2. 再読しました。「少女二人」は赤川次郎の「ふたり」という小説をモチーフにしたもので、発想がすごいと思いました。あと天才だった時期の絵が見たいです。

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