詩・本多裕樹 「パラレルな幻想」

「パラレルな幻想」

詩・本多裕樹

あたたかな春、静かな昼
見たこともない、
見ていない
うつつの中に私はいる
遠くに旅に行き、そこには人々がいた
ストーリーは人を夢につれていく
詩は瞑想的な人に与えられる知恵
うつつにぬかすものは夢を見れない

現実が厳しければ厳しいほど
心のふるさとが恋しくなる
幻想は時に、心の投影だろう
花が時には見たくなるものさ

見ても見れない
そういう不思議なこともおこりえる
誰のために生きるか
誰のために人生を生きるか

けっきょく、誰のためにも生きることなく
夢に逃げるが懸命である

そんな中、誰かに役に立ったが
それはありがためいわくなことだってある

夢に逃げて、また起床した時には朝がくる
朝は、闇のカルマが消え、
澄んだ空が広がるうつつ

面倒なことをやめ
面倒なことはやってくる
それは日常さ

暇が一番辛くもあり、
楽しいことは酒を飲む時くらいか
夢はまどろみ
春はただようあたたかな夢

あなたはどこに行こうとするのか
あなたのいくところにわたしもつれていきなさい
死に様だけは美しくあれ

スタバのコーヒーを一杯また一杯
頭がクラクラする
いい気分だ、いい気分であるがゆえに詩もまた出現する

原稿用紙に言葉が綴られて
夢の中へ僕を導く
もう、紙の中でしか物語は楽しめないのか

僕は涙を流し、悲劇に、
生きるという悲劇に涙するのだ
もう、こうしているのは何年のたつのだろう

誰も、わたしをたすけることはない
成功者は成功者同士付き合う
わたしはそこにはいない

人を分けるのはやはり金ではなかろうか
金は人をしっかりしたものにする
金の魔力は生命の泉である

光の言葉はどこにある
そいつを僕も読んでみたいとのぞむ
光は
光のあるところに行く
 
世界は分断された

世界に様々な人が住まっているがみんなバラバラさ
バベルは今もあることになる
パラレルな世界は今も昔もある

二分された世界、
あなたはどこに行くのかい
あなたはどこに居るのかい
始末の悪いそんな現状
孤独は決して不幸なものではないのだ

自分の思うところにあなたは行くだろう
裕福な者は裕福になり
貧しい者は貧しくなる
それはその人の心しだいだ

現代の孤独は、瞑想的なものだ
そこを通らずして言葉は出てこないものです
洞窟にこもりようやく光明も出てくる
これが現実だ

現実は事実といってもいい
むしろ、事実であったことは学びが多い

時に事実は人を不幸に陥れる

しかし、事実は最大の信用だ。
事実はあまりにも残酷だ
そして、あまりにも学問として宝石の知恵となる
事実は、反省となり、
それは経験として学び
知性によってロカすることによって
英知となるのだ。

まず、知恵を得ろ
それが生きる上で最大の処世術だ

ます、知恵を得ろ

金よりもそれを選べ

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