ギャラリーK アートアニマル展   NOSEあつしさんの絵を見て

ギャラリーK    アートアニマル展   
      NOSEあつしさんの絵を見て

コミュカルなそんなユーモアに満ちた絵図があった。皆さんも見ても通り絵画はかなりの客観性に確実である。見ればわかると言うか、見ればそれだけでわかると言う絶対性、それは目で見たものは信用に値するそんな確実である。



それなら絵画でなくて写真でもいいのではと思うであろう。絵は写真のように証拠としてはまた別の次元にあるといってもいい。

脳内にあるホモンクルスが絵であるし、ある種の直感による預言であることもあるのだ。

このNOSEあつしさんの絵は見ての通り昔のトカゲ族の恐竜である。それもだいぶ戯画に描いており楽しい、面白い、そのような漫画でもない、それでいてイラストでもない、なんなんだろうか?それはただあるだけで楽しくなる日本美術の系統を継いでいる「鳥獣戯画」のように面白く表現している。

かなり、NOSEさんの美学に通じる明るくて見る者を楽しく愉快にしてくれる美術、もしくは新しい戯画をこの絵に表している。

恐竜のSM社があり、それだけでも笑える何かがある。ウケを狙っているのだろうか。いくら真面目な絵を描いても面白くて笑える絵というのはかなり珍しくもある。

笑いはある種の学問に勝るという言葉を聞いたことがあるが、笑わしてくれてこのように明るい絵の具で平面的に塗り込むのは目に直接に想像と画像が入ってくる。そして、この絵を見てニヤニヤしたりクスクスしたりするものなのであります。

恐竜をかわいく描き、線の輪郭もわかり易く曲線を多用して目に心地よい造形になっているのが鑑賞者に優しいのではないだろうか。



難しい顔して見るものでなく、子供のいる家庭でこのNOSEあつしさんの絵を部屋に展示、飾れば子供は明るい気持ちになり、心も安心するだろう。そのような効果もあるだろう。

人々を、鑑賞者を幸福にする絵があってもいい、喜劇的なそういう絵もあってもいい。いかめしい顔をして見るのもいいのですが、簡単に明るい気持ちになって絵を見るのを楽しむのもいいのではないでしょうか。

恐竜はキッズにとってそれを調べることは大切な趣味とも言えるし、楽しみ、または娯楽であります。あと、それがきっかけで考古学者になることもあろうし、発掘調査員や地質学者になることもあると思います。それだけ、昔の白亜紀とかジュラ紀は夢とロマンが広がっていくのです。

NOSEあつしさんの絵もそのような戯画としての恐竜ですが、子供の想像力を幸福な方向に導いてくれると思います。

一目みてかわいくて面白い、そして優しい絵であり、それはなんらかの幸せな時間を、この絵を見ていて感ずる、楽しくなる。愉快になっていくでしょう。



NOSEあつしさんは基本、喜劇的な絵を描いていてギャラリーKの鑑賞者を喜ばしています。チャーミングな絵を描く人でありますが、体も大きく、展示作業などもセンス良くみんなの展示をやってくれています。このギャラリーKを支えている人です。

人物としても大変真面目な方ですが、面白いところがあって、多くの人に好かれています。確かに戯画を描くメンタルを内実に持っていることを知ることができます。そのような雰囲気を醸し出しているがゆえに、かわいい恐竜が描くことができるのでしょう。


一見、子供の絵本向けの絵図ではありますが、おそらくそういう方向もいけるのではないかと思います。

なんかかわいい、わかりやすい可愛さ、こういうのはかなり大事であり、場を明るくするそういう絵はやっぱり必要です。

良い絵というのは思い出に残っていきます。人々を幸福にしていくようなそんな絵も大事なのではなかろうか。真面目な悲劇的で格調高いものも見たいこともあろうでありましょうが、普段、部屋に展示して飾るとすれば心を豊かにして幸福な気分にする絵を展示することも幸福になるために必要だと思います。

幸福になりたい人が人類のほとんどをしめています。みんな幸せなりたい。そういう時は笑いましょう。そして、その笑いは幸福の最大のポイントです。

NOSEさんの絵を見て幸福な気分いなるのもまた良いです。
あと、これから絵本作家になりたい人にも必見な美術作品であるとも言えると思います。


2020年6月22日 ほんだゆうきしるす

コメント

  1. ほっこりするような絵ですね。実際にギャラリーKに行ってみて観るのではまたちがうでしょう。ギャラリーKをささえてる人であり、私はお会いしたことがありませんが、人柄がいいというもいいですね。恐竜のSM社とのかけあわせも面白いですね。村上隆は「芸術家(とくに現代アーティストは)おバカ(ユーモア)がなくてはならないと、『東大オタク講座』という本の中で対談で言っておられました。村上隆もおバカ(ユーモア)な要素がある作品を作ってますよね。『ヒロポンちゃん』という作品とか、『タイム・ボカン』とか。

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  2. 東大オタク講座より抜粋。

    「見ての通り『タイム・ボカン』の爆発したキノコ雲の絵を描きました。これは意味があるんですよ。アニメ見てない人は爆発の絵にしかみえませんが、アートの目で見るとちがってみえるんです。世界的にみて、アートの最大のテーマは『死』なんですよ。『アートで哲学的な死を解明する』という考えがあるんです。ゆえに宗教を引用したものだったり政治的なものであったりするわけですが。で、日本は唯一原爆を体験した被爆国ですよね。それなのに日本のアニメは毎週毎週『タイム・ボカン』では大爆発したのに死なないという。しかも服が破けて自転車に乗ってかえるだけという。こういうアンバランスというか変なアニメの歴史があるわけです。それを知ったうえで私の描いた『タイム・ボカン』という作品をみると違って見えるわけです。

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