ギャラリーk アートアニマル展 島根富美江さんの作品を見て

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アートアニマル展 島根富美江さんの作品を見て

かわいい それに尽きるのではないか。あと、ファンタジックなまるで夢の世界にでも来たようなそんな錯覚をもたらすそういう絵があった。

島根富美江さんの絵画に出会いそのような感覚、そういう夢の世界に誘われ鑑賞者はひとばかりの夢を見る。美としては本当にライトな、光をもたらすような毒の無い安心して観れるそういう光の芸術、光の絵画と言えるのではないか?

悲しみも少し見受けられるがそういうのはネガテイブでなくかえって美にしてしまう感性の鋭さと美しさがあることを絵を見て思うのだ。



このアマビエの作品にしても柔らかな線とタッチでふんわりとワタの雲に乗って眠れそうな感じがする。この神獣はやさしき心もて病を癒し、疫病を優しく吹き飛ばしてくれるだろう。

夢を見させてくれるものはやっぱり普段の生活に疲れた者を癒してくれる。映画にしてもそうだし、遊園地でもそうだ。そして美術館やギャラリーで美術作品を見ることも夢の世界に入れてくれると思う。実際、今日、幾人か鑑賞者のお客様が来られてアートを感じて感動して帰られたという事があった。

アートを見て確実に夢を見てリフレッシュして帰路についたのを見受けられた。

やっぱりアートは大事なんだ。そして、島根さんの絵を見て優しい感情になられていたそういう様子も見れた。やっぱり絵には何かあるのではないか?そういう感性に訴えかける感動があるのではないかな。優しい絵を描けるのはこの世界には必要なのではないか?

みんながみんなピカソでなくていいし、この地上において砂漠があってオアシスがある。パワーいっぱいの湖もあろう。その中で木の緑陰もあってもいいし、木陰で休むような余裕も必要であります。



今回、ギャラリーKに所属する芸術家が集まり展覧会をする事になっていますが、みんなそれぞれ自分の色を出しています。

その中でも癒し系に属して女性的な内実の美を描く島根富美江さんの絵は華であるとも言えます。優しい気持ちになれる。そんな絵画作品であります。

月を眺めるウサギの絵があります。月は幻想のロマンのシンボルでありそれを眺めるウサギは懐かしそうに故郷を眺め涙を流す。この絵のタイトルは「ツキヨミ」であり、神を象徴したロマンの夢の作品であろう。

生命の光、そんなものを絵画から感じ取れる。もっとも絵は感じるものであります。目を通して感じるものではありますが、肌で感じる鑑賞者もいると聞いたともあります。または雰囲気やオーラで感じる人もいると聞きます。

やっぱり雰囲気は大事でないか。技術が高いのもいいでしょう。ハートもとても大事であると思います。ハートに夢をもたらしてくれる作品に出会えればそれはとても幸福な事であると思います。

今、ギャラリーKでアートアニマル展が開催されていますが、動物というのは基本、癒し系なのではと思うところがあります。



さて、話は少し戻り、島根さんの絵の柔らかさでありますが、ふんわりした雲のようなそんなマチエールを目の感触で、そして精神の肌で感じ取れます。柔らかさに日本画の東山魁夷を思い起こすのは私だけであろうか。その絵の中に山や川、月とか動物のあるがままの姿、光景、風景にそのタッチ、またはマチエールに感じることを覚えます。

像が泣いているのか、水を吹いているのか?泣いているのか?でも夢の世界には悲劇も必要であるし、そこに美もある。

ここまで島根富美江さんの作品を観てきて思う事は、ぜひ、本物の絵画作品を観られて美を感じていただけたらと思います。

遊園地にくる感じでギャラリーに来てもいいのです。先ほどのお客様も楽しい気持ちであったそう信じています。

美は確かにあります。

島根さんの作品にはそれがあることを生の目で知り得ました。まるで東京のネズミの遊園地のようなそんな夢の世界を展開され、私たちに美の世界をもたらしてくれました。

ありがとうございました。


2020年6月20日土曜日  ほんだゆうきしるす

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