ギャラリーK アートアニマル展 宮崎聡子さんの作品を見て
ギャラリーK
アートアニマル展 宮崎聡子さんの作品を見て
猫だった。猫がいる。それだけでかわいいそんな絵だ。猫好きにはたまらないはず、そう、宮崎さんは猫が大好きであり、動物が好きなのだ。生まれてこの方、動物に縁があって作品にまで動物を写し描く、それはハートから湧き上がる思いと愛があるのだろう。
他には犬の絵もある。犬は文字でいっぱいである。新しい表現であり、見たこともないそんな面白い、誰もやっていないような作品表現でありました。少なくともギャラリーKでは宮崎さんしかやっていない新しい表現であることは言えます。
動物の絵であり、そこには平和のメッセージが込められている。平和を願い、平和主義であり、楽しい人なのだ。アートに、作品に思想を込めて、その色彩に愛を込めている。
動物を蹂躙するようなそんな世の中は嫌であろう。もっと動物も同じ仲間、地球に住まう友人として共に共生するのが夢であり、平和になってくれたらと、小さ画廊ではあるが、世界にメッセージを送っているのだ。
道義に合わないのが好きでないのだろうか、そうでなくけっこう柔軟な考え方の持ち主でポジテイブな思考を持っている。そこに色彩の勇気も出てくるのであろうかと推察する。
小さな画廊といったが美術作品の評価は意外に小さいコミュニテイーやクローズの中で決まっていくことがある。クローズの中の評価から広がりをつなげていくのであって、そういう意味でこうして少数の人からによる評価がとても大事であり、それを理解するような素地と、実績作りが必要なのです。
美術作品で世界を平和にしたい。
その思いは誰かに伝わればそれは大きな広がりになるだろう。アートも評価され、その思想も、作品も世界に広がる可能性に秘めているのだ。
そういう意味でスケールの大きさを持っているし、作品もそのメッセージ性も強いし、しかも絵自体も質が高い。アクリル絵具を使っていますが、その方法も何層にも塗り込んでいて色の発色が強烈であるのが現物の宮崎聡子さんの美術作品を見てその衝撃が伝わってくる。
かなり、勤勉なんだろうか?かなり質が高いし、手数も多い、しかも作品がライトで思想も強い、現代アートとして強力な作品である。
また、値段が今は安く設定している。六千円~1万円くらいで購入できる。その意味はなぜかというと広がって欲しいという思いがあって質が高くても安価で提供していると言っていました。
投資として美術作品を購入される方もいますが、今この値段ではありますが、今後、その値段で買えることはないかも知れない。僕の見立てでは何らかのきっかけで大物になる可能性があると信じているからです。
猫、犬、こう言った動物は愛玩なものなのか?そうではないようだ。宮崎聡子さんは、いたって牧歌的であり、平和な世界が動物と森羅万象と人、そういうのが争いもしなくなるような、してもいい規模もあるが、愚かしい大量殺戮の戦争が無くなるように、今日も絵筆を握り、愛を表現しているのだろう。
明るい色彩のポイントは破綻していない。色を操り、色がどのように効果を出してくれるか知っている描き方で、色をも友人にしている。色は動物とたとえれば色は楽しく遊んでいるのだ。色の性質や色の効果を知り、絵の具そのものの原料の可能性も独自なメチエで持って強くて発色のいい色の光を出し放っている。
そういう色と絵の具を知り尽くしたアーテイストを僕はあまり知らない。
今現在、ただ、絵を描き写すだけではなかなか評価の対象にならない時代です。静物画や風景画、肖像画を真面目に描いてもあまり評価されない。絵に何らかの強い思想や、絵それ自体の衝撃がないとアートとして成り立たない気がします。アートとは何かを問いを立てて何らかの新しい表現の可能性、イノベーションがないとアートにならない時代になっています。
そういう意味で宮崎聡子さんはアートを描き、その平和主義の思いによって世界を動かすポテンシャルがあると僕は思います。
ああ、猫、犬、色が強い、文字が目に焼きつく。強い絵だと思った。
2020年6月 ほんだゆうきしるす
色彩はアンディ―ウォーホルの影響があるかもしれないと思った私です。
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