「アートの社会と野生について」

「アートの社会と野生について」

今日は休日で羽を伸ばしていますよ。ケーキとコーヒーを楽しみながらゆっくりしています。世の中のことはあまりわからなくなってきた。どういうわけか幻のことをああだこうだと言って騒いでいると思う。でも、そういう人が社会を動かしているのくらい僕にだってわかるものであってね。

僕は基本、TVも新聞も見ないし読まない。世の中から外れていく自分もあるにはあって、実際なんと無く自分主義になってい、る感じもするのですね。そういうこというと社会派の人からはもっと世間に関心を持ちなさいと言う。

社会という幻想に参加させて、社会というゲームには参加者が必要なのだ。それは僕も知っている。ゲームに参加してくれる人がいないと意思疎通ができないからだろうね。

社会は公共の幻であろう、公共と個人はいくらか違った意識があるから、個人としての私と、公共の私がいる。そのどちらも本質的に言えば私自身であるのですが、そのどちらが重要かというと、公共も大事であるが、基本は個人の意識であると言える。個人の意識が公共を支え、依存し、拠り所としていることが本当のところで、もし、君が公共や社会を変えることを考えているのであれば、確かに革命による社会そのものを変えるのもありうるだろう。しかしね、個人がそれについていかなくてはそれはもろくも崩れさる。なので、人々を納得させても無駄です。腹落ちしてないとそれに従わない。そういう人を弾圧したり抑えたりもするだろう。あなたが本当に公共に影響を与えるのであれば個人が変わらなくては意味がないばかりか、もっと言えば、精神的な根源的にわかってもらわないと何言ってもあなたをわからないだろう。

なので、社会を変えるってけっこう難しいことがある。でもね、流れに乗るしかないし、公共に従うのでなく、個人が公共に何か働きかけることで少しずつ良くなることはあります。

公共が社会を変える。
しかし、それは市井の人から始まっていくのです。

では、また別の方法がある。啓蒙的でもあり、問題提起にある文化としての、アート。

アートっていうのはなかなか強力である。ある意味メデイアの最高形態出ると言える。アートで世界を動かしことが安全であることは言えるし、何か感じるものもあろう。

それがその地域の空気を変えていくであろう。公共アートであるその現代アートは新しい価値観を提示して問題を与えることになる。

アートには目的も何もないことがあるが、それは本当だろうか。何かしらの思想が出ているのだ。思想が関わっている。それは意識しなくてもそれは出てしまう。なので、人の手で作られるものそれ自体には意味もあるし価値あると認めた人にはそれが発見できわかる人にはわかる。わからない人にはまったくわからないけど、なんかすごいという感想もあろうし、まったく価値を見出せないこともある。

しかし、美術史の文脈でたどっていくとそれがどういう経緯でその作品ができて価値を見出し、発掘し、その芸術家の人生や生活環境や仕事をやって何かしら得た公共体験が作品に表現されていくのだ。いろんな見立てによってその芸術作品の価値を引き出していくことも鑑賞者の役目であると言える。

今は昔ほど芸術家が尊敬されなくなっている。昔はなぜあんなに芸術家が尊敬されていたのか。やはり、市井の人でも絵を描き、アートを理解する人が増えたり、芸術家の境地に達している人が大勢いるために、そういうアートは誰でもできるようになっているからではないか。もしくは漫画がアートのメインになり世界で注目を晒されている現代アートの情報が入ってこないからか?それとも、アートは日々の生活から縁遠くなっているからか。

僕は新聞を読まない、TVも笑点の大喜利くらいしか見ない。世界の情勢を知るために現代アートを見ることもある。

そういうことを言うと、もっと社会に関心を持つように言われる。なんと言うか社会がもろく見えてきている。幻想のように思うこともある。夢なのではないか?そう思う。

自分の存在自体がそれほどわかるわけでもない。ただ、自然の中に生きる存在でしかなくなる。
自然にかえってしまうことがある。それが不思議である。

人間は社会的な動物であるとの定義であるが、社会の情報から離れると自然が社会や公共の役割をすることがある。

自然にかえってしまった感じを受ける。

そう言う不思議な世界が僕の展開している。

社会的な野生が僕に現出している。アートを作る上では自然の感覚や感性は大事である。

野生の思考がやってくる。

2020年6月ほんだゆうきしるす


コメント

  1. マンガが歴史的にアートとしてのこるのはよくわかります。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

理宇 個展「エナジー」 奥野ビル202 アートスペース銀座ワン にて 展評:本多裕樹

地平展 埼玉近代美術館 作:井上活魂 出品作紹介

山内絵里個展 2025年2月3日(月曜日)~8日(土曜日) Galler K 東京都中央区京橋ポイントビル4F にて 展評:本多裕樹