本多裕樹個展 イデア考察 作品紹介1

本多裕樹個展 イデア考察 作品紹介1



本多裕樹個展 イデア考察
ギャラリーK 
展覧会も三日目になりました。

展示会場の門はこうなっています。



作品をすこしご紹介いたします。



自画像です。
若かりし頃の僕を描いたものです。油絵で描かれ、少しモデイリアーニを模倣したことを覚えます。この時期、モデイリアーニを強く意識していました。

制作の時に、僕は男性なので禁欲をしてキャンバスに向かう前に描くために闘争心を溜め込み、情熱を画布に絵筆で打ち込ませます。禁欲の結果、ものすごいエネルギーを塗りこめることができます。


この絵を美術批評家の宮田徹也さんが靉光に近いものを感じるとおっしゃっていました。僕自身は気づかなかったのですが、自分以外の人の美術の知識人から見るとそのように美を見出してくださることを知りました。

改めて、絵画の面白さを思い知りました。

大変ありがたいご批評に思いました。


若かりし僕もけっこうカッコいいと思いますが、男女すべて青年期というのは誰もがカッコいいものです。僕もこうしたイケメンの時期がありました。このころはお腹の膨らみもなかったと思います。今の自分を見て、けっこうお酒を飲んでしまったなと思いました。でも、お酒を飲んだことを後悔していません。


また、この絵を見てみましょう。



もう、この絵はエネルギーをブチまけています。本屋で最近見かけたブチ抜く力というタイトルの本がありましたが、まさにこれはその通りの作品に思います。

この絵に、オカルトな秘儀を表す何かを表現したことを思い出します。オカルトとは神秘や隠された知識を言います。それを絵にするとこのようになるのです。

絵に錬金術の作業をなしたと言えましょう。自分でも不思議な作品に思います。この絵の制作のプロセスはまずは内包する哲学的な観念論を旅して自分という媒体を通して絵筆に集中して無意識で描いていきます。当然、このような絵ができるのは予想もつきません。

ただ、偶然とカオス、神秘を開陳しようという試みであります。
とても、不思議な絵です。

シュールレアリズムの技法を使っています。自動書記のように絵筆に任せて無意識にある、深層心理を探る不可能をキャンバスの上で再現しようというものです。
最後に、この絵を描いている時、シャウトして絵の具を打ち込めてそれで完成していきます。勢いのある筆で興奮状態にある心理がこのような錬金術を行いました。

シュールレアリズムの技法で描かれた絵ですが、抽象表現主義のような可能性に満ちて、これを完成させました。

こうして、展覧会は三日目ですが、ありがたいことと思います。みんなに祝福されて本当にありがたいと思います。


ありがとうございます。


コメント

  1. みんな素敵な絵ですね。

    返信削除
  2. あんじーです。コロナで個展に行けないのでブログで絵を見れて嬉しいです。抽象画面白い。

    返信削除
  3. 私は、帰山一総です。いままでの書き込みは今回のあんじーさん以外、全部私ですね。いろいろありましたが、精いっぱいあやまったつもりです。すみませんでした。本当に申し訳ございません。

    個展ですが、初めて本多君の絵を見に行って、それが単独の個展だったということでツイてるような気がしています。絵は素晴らしい絵の連発でした。とくに本多君の解説つきだと、「こんな意味があったんだ!」という驚きの発見がありました。

    おばあちゃんの絵が一番印象にのこっています。この絵は解説があるのとないのとでは全然、評価がちがってくるでしょう。ほかの絵もストーリー性があり、やはり「そうだったのか!」の連続でした。

    60万円する神の顔を描いた絵がすごいですね。光の当たり方も一番すごく光っていて、一番注目してほしい、というような感覚をうけました。神についてしっかり理解している人は、解説なしで、すごさがわかるはずです。

    あと、『目』もよかったです。この作品は解説なしで、つれてきた友達も全一致で「いい絵だ」と評価していました。『目』は一撃で3人が一目見ただけで、この絵はいいとか、この絵は素晴らしいとか、この絵が好き、という意見がでたほどです。


    私はツイッターでは、『ケチョウ@スピゾケピケアイキ§看守の繁華街』という長いハンドルネームをつかっています。さっそく本多さんをフォローしました。おそらく明日、絵をアップしていきたいと思います。本多さんの解説は忘れてしまったところもあると思います、私の解釈で解説を書くこともあると思いますが、アップするときに何かひとこと、ふたこと、解説を入れたいと思ってます。いいでしょうか。アップしていいと言いましたがこの場で許可を得るまでアップできません。

    最後になりましたが、全体的に中世のヨーロッパの世界観の絵が描かれていて、すごくよかったです。本多さん、素敵な絵をありがとうございます。♪

    返信削除
  4. お返事がないようなので、それに昨日キャラリーKで「ネットで公開してもいい」と言ってくださっとので絵を公開します。♪

    返信削除
  5. 単独の個展であり本多さんの集大成の個展の最終日がおわり、お疲れ様です。みんなギャラリー内でワクワクして本多さんの話をきいてたのしく絵を見れたはずです。私は思った以上に素晴らしい個展でした。本多さんの説明がうまい!あと振る舞いもすごくいい。大人って感じがしました。さすがです。とにかくお疲れ様です。♪

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

𣘺本悠 個展 NGG中野銀座ギャラリーを観て、筆者・本多裕樹のアートの旅。 2024年3月24日日曜日~3月30日土曜日

新藤義久の写真の世界 批評 本多裕樹による

喫茶店 June 本多裕樹展 2024