本多裕樹 詩作「メフィストの思い出」
1「メフィストの思い出」
何があったて言うのか?そんなことは霞に消える
生きていることは喜ばしいことか
青春の最中にいる方は感じるだろう
その生きることの喜びを
僕は何もかもやったのか
そう、すべてを終わらせた
何を、?
僕のやるべきこと
花を見て思う
一瞬の美であると
それは女も同じかもしれない
花の時代は瞬きのごとく一時期だ
夢は。
あったかつて、むかしのこと
人生は楽しい時があった
もう、それは過ぎ去った
何もかもが虚しい、これが生きることの本来のあるべきことか
何もかも空だ、人は虚しさを抱え生きている
だから、酒を飲んでうさも晴らし
酒を飲んで精を放つように飲みまくり酔うのだ
生きることは苦しいものです
それを感じることは誰もしたくないだろう
多くの者は青春を楽しめ
快楽に溺れうつつをわすれろ
私はかつて素晴らしい詩が書けた
今は、ほとんどその片鱗を見せることなく
僕の人生の苦しみを表現している
詩は、酒を飲んで吐くようなそんな嗚咽だ
君たちはこんな生き方をしてはいけない
もっと楽しもう、青春を
青春も過ぎ去っていく、その一瞬の楽しみを楽しめ
メフィストに魂を売らないように
私はメフィストと取引した
芸術を得るか
普通の幸福を得るか
どちらかを選べと
僕は芸術を選んで
人間の本来の幸福を打ってしまった
しかし、芸術は私に取り付き
こうして詩文を書くまでになった
今こうして思うところ
後悔なし
今こうして苦悩するところ
これもまた黄昏時だと
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