「形而上の生活の記憶」 作画・本多裕樹

 「形而上の生活の記憶」 作画・本多裕樹




この不思議なと思う絵は、心の世界、または意識を飛ばして別の世界に行ってしまった時の、このように見えるであろう現象を描いてみました。


宇宙のどこかの高次元の世界であり、観念的生活の可能性を描いて自分もそこにいた記憶を思い出し、キャンバスに絵の具を塗り込んでいきました。


この絵は、いくらか抽象画のエスキースしている時に、発案したものであり、またアンリ・マチスの「窓」の影響も受けています。なんだか瞑想状態に入るそのような美術作品として、このように描いてみました。


あと、ミニマリスムの影響を受けています。


僕自身、ミニマルアートが好きだし、マチスの「窓」好きでありましたので、自分の絵で描けたことに大変、満足している感じです。


ミニマリスムでは、ステラの絵が好きなので、そのステラさんのかっこいい感じの雰囲気を出してみました。




そして、僕は意識を飛ばして、このような意識だけの集う世界を垣間見たのです。これは流入の世界であり、天空よりもっといと高き可能性の法則群をイメージしたものです。


たいして苦労していないで描いているかもしれませんが、実はプロットというか下絵で苦労しています。


漫画家で言うところのネームも重ねており、下絵もやっています。イメージによ想像状態においてこの図を描き、瞑想によってこれをはっきりさせる作業というのを繰り返しています。


そして、一瞬にしてこれをキャンバスに清書します。清書が一番楽なのかもしれません。


アクリル絵の具と絵筆、水、キャンバスがあればそれだけで絵はできてしまいます。


この絵の魅力はうるさくないのがいいところだと思います。無駄なものを、または形をそぎ落としてミニマルにしていきます。そして、鑑賞者がじっと凝視してもいいように一色の色にいくらか別の色をささやかながら混色しています。雰囲気だけ色をさっと混ぜています。


当然、ブラックにも色を、鈍い色を混ぜているのです。


なんとなくじっと見ていると考え事したくなるようなそんな絵です。


これは絵か?落書きか?それは見る人が価値を認めないとこれは美術品として判断も認識もできないでしょう。


この絵をゴミと思うのもいいのですが、これに美を見出した時のその感動は面白いものだと思います。


美は見つけるものであります。


この僕の作品から美を感じ取られるなら、あなたは幸せかもしれません。あなたの目は美しいからです。


もしくは、別の人はこの絵に救いを感じる人もいるかもしれません。


または全くつまらない廃品として扱うかもしれません。そしてゴミになるかもしれません。


それくらい美術品の価値は落差があります。美を見出せば最高の宝物ですが、見出せない人にとっては関心が行かないでしょう。


僕は何が言いたいかというと、未知のものを楽しむことも必要なのでないかと思っています。


このような観念生活を描いたミニマルアートにもかっこいいと感じることもあります。


少なくとも僕はこの絵が好きです。一種の達成感があります。作者はこの絵の魅力がわかっています。


となると、この絵は美をどう思うかも大事ですが、鑑賞者の皆様に問題提起をしているつもりです。


さあ、あなたはこの絵をどう思われるでしょうか。


その問い


この問い


あなたにゆだねましょう。この観念生活の可能性を、


ここまで読んでくださり感謝します。




ありがとうございます。


2020年8月

コメント

  1. 帰山一総です。シンプルな現代アートですね。いちごのケーキが思い浮かびました。背景が暗いからおそらくお誕生日かもしれません。いろいろな解釈ができるシンプルで素晴らしいアートです。

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