「湖の音はイシスの夢の観念」 作画・本多裕樹
「湖の音はイシスの夢の観念」 作画・本多裕樹
この絵は何であろうか?音を表す鍵盤が打たれている。その鍵盤はどこの世界か。
この鍵盤にも似たものは人柱でもあり、神の柱であります。
はるかあの世でもあろうか。死後の世界において宇宙を構成する法則が、われわれの心の中にある観念的世界から引き出したイメージ、そして、この神の柱、色彩放つ色の鍵盤は人の意識であり、生命の形をなした現象化された画像であります。
これは何と言う前に、このイシスの夢は私たちに教える。これこそ天上の音楽であると、私たちは永遠に神を賛美して歌うであろう。その世界は喜びに満ちだ生命の果てである。
死が終わりでなく、死の先にもまた意識としての生活があり、法則として、個人の個性における可能性は霊の柱として大地を輝かすであろう。
その、鍵盤の音の数々は静かなメロディーを奏で、全宇宙に影響を与えているのだ。
いたって天国的な音楽をキャッチしてこうして湖の静かな情景を描いたのです。
こうして、じっと見ていると沈黙を感じ、少しばかり瞑想的になっていくのですが、そこの入り口はこの鍵盤の霊的な波長をもたらす夢であります。
私たちはイシスを思いはせる時、エジプトを連想するでしょう。そこから、古代のエジプトの精神が降りてきます。
思えばそこにたどり着きます。思いが世界を見るでしょうし、画家は見えないものを描く時、意識は別の世界を旅しているのです。
そうやって観念世界に入り、霊的なシグナルを受けるのです。そうやって神秘と思いし事象でも、絵画として具現するとこうしたものになっていきます。
これは宇宙的な音楽と、エジプトにおける生命の観念世界がこれを表す音として、または人柱の心の意識、そして、総合的な音楽における神を表す。そんな絵なのであります。
これからの絵はもっと見えない世界からのシグナルを感じることなくして人々は感じないであろう。それは昔からそうであったのでありますが、名画と言われしものはこの霊的シグナルがあるか無しかで決まっていたように思います。
たとえ、技術的な高みがあっても時代に残らないものもありました。技術のなくても今の時代まで残るものは残ります。
やはり、精神的な可能性、そう言うのが絵画にあった時、その作品は名画になったことを僕は美術史を学び知ったものです。
それゆえに、精神的なシグナルだけで絵を描いたらどうなるかと実験をしていました。いわばスピリチャルアートを発明していこうと思ったきっかけでもあり、美の抽出をしたところ、僕が何年か前に制作した「ベールを取ったイシス」と言う作品から変わっていったことを覚えます。
そこから、新しい絵画の僕の時代が始まりました。それがこのような絵になって、インスピレーションを受けて描いたものです。
このシリーズは何点か描きましたが、音というかそういうのは波長そのものでありことがわかりました。
やはりなんらかのシグナル
これは絵にもシグナルがあると思いました。
ここまで読んでくださり感謝します。
ありがとうございます。
2020年8月
ほんだゆうきしるす
この絵は素晴らしいです。音楽が聞こえてきそうです。モーツァルトのアイネクライネトムハムジークが似合う絵です。すごい絵です。さすが本多さんは天才です。
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