河口聖先生の作品をたましん美術館で観て、今日の旅 2020・12・5・土

 「河口聖先生の作品をたましん美術館に行って」





朝、開館の時間でたましん美術館に行ってきました。たましん美術館は銀行の美術館で美術品のコレクションをもっていたりして芸術、文化を奨励しているのですが、今回は地元の美術家を集めて展覧会をしました。


その中で、河口聖先生も出品していて、私はそれを観ました。とても壮大なイメージの絵であり、普段の人間としての河口さんを凌いで芸術の神になったかのようなそんな絵でありました。人間の枠を越えていくとその世界は人知を超えたものになります。


詩人のゲーテは自分以上の作品は作ることはできないと言うけど、実際絵の段階になると、それは違うわけで時々、自分以上の作品というものができてしまうものです。


それは天才の条件かもしれないが、実際、あの霊的にさえ思えるあの青い滝のような、そのエーテリアの世界観は抽象画として再現されて鑑賞者の心に響くバイブスは実際のところ霊体において響くものを感じました。


私は美を発見したのだろうか

その美は、美だったのだろうか

絵画という遊びことでない何かだ

遊びもあろうが、

青い滝、それとも天空からの啓示の表象

存在以前の存在

そこはどこからきたのか

それこそ聖なる絵であり、

聖なるものであった

その作者の名の通り

聖であった



他の作家さんの絵も観ました。他の作品も素晴らしいものがあった。けっこう楽しめて1時間くらいは絵画と対面して思考を巡らせていたように思います。


多摩、立川はとても文化を大事にする都市であるのだと思いました。


今、帰りにあって電車で地元に行きます。昼ご飯を食べて、そのあと何をしようか決めていませんが、また、詩を書こうと思います。絵とも向き合ってみようと思います。


今日は休日なのでいろいろ遊ぶことはできます。私の遊びは絵を描いたり詩を書いたりする程度のものなのでそんなサーフィンとかスキーとかはしません。いたってインドアの遊びです。そして、美術館に行くとかして精神を高めたりするのがいい感じではあります。


趣味があるっていうのはいいことだと思います。その趣味でご飯を食べていこうとは思ったことはありますが、今は趣味は趣味でいいかもしれないなと思っています。あのゲーテであっても普段は労働をして趣味で文筆したり研究していたわけだから、しかも仕事はけっこう難しい事をしていてハードであったと聞きます。その合間に文芸の執筆をしていたわけでありますから、私はゲーテを素晴らしい人だと思います。


芸術だけではやはり生計を立てるのは難しいのは今も昔も変わらないという事です。


フランスの詩人においても素晴らしい詩を書いていたり、小説を発表していたりする人が幾人か知っているのは路上生活者になって物乞いをしたり精神病院に行かされたりなどけっこういるのです。しかし、そうした詩人、小説家たちも現代にいたって復刻されて出版されたり翻訳されて日本の本屋さんでも本棚にあるわけです。なので、芸術家の生活は今も昔も不安定であることは変わらないみたいです。少数ですがお金持ちになって時代に残る芸術家もいることはいますので、結局、貧乏でも作品が残れば幾世代にも鑑賞者の救いになりうると思います。


そんな河口聖先生も働きながら芸術に精進されている方なので非常に参考になる画家人生に思いました。私とは違ってニートを経験していないようでありました。


絵はどうしても経済と関係します。経済状況が作品の何らかのエネルギーに影響していくので日々、労働するのは芸術のためには非常に大事なメンタリティーです。働くということは確実に絵に影響を及ぼし、作品の質を決定する。


それは私がニートを経験したからわかることであるということです。学生時代もまたそうなのかわかりませんが、経済的な可能性は何らかの影響はあると言ってもいい。


抽象画はわからないと言われますが、あれは感じることができないと何してもわからないでしょう。芸術的な感性が精妙でないと決してわかることはできない。特に物質、肉体主義に傾倒している思考ではやはりわからないでしょう。知性で、そして悟性、感性、そうしたものでわかってきます。抽象画がわかるというのはいくらか精神的な悟りが必要なのは本当のところです。




今日は河口聖先生の絵を鑑賞できて本当に良かったと思いました。なんか自分も絵を描こうと思わせてくれて感動しました。とてもいい芸術体験であったように思います。


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