風神雷神図屏風 作画・本多裕樹 yuki honda

 風神雷神図屏風 作画・本多裕樹 yuki honda

サイズ・縦170cm 横380cm




 

少し前に越谷ギャラリーKにて河口聖さんの企画で「絵画の方向Ⅲ」展が開催されていました。その展覧会に僕も出品していました。


そこで、大きめの作品を発表しました。「風神雷神図屏風」です。この絵は伝統的で、日本では俵屋宗達や尾形光琳、また酒井抱一がこのテーマで描いて代表作にまでなっていきました。僕もそれにあやかり制作してみましたという感じです。


左が風神で西洋風の精霊が描かれ風を表す曲線におけるイメージを演出しました。


右が雷神で雷をイメージして表現してみました。


神々は自然現象として記号され、その顕現を人々に出現している姿を描きました。


風神も雷神も対の関係で対等な神格ということで同じ高さに描かれています。


俵屋宗達も尾形光琳も酒井抱一もこれを遵守しています。いろいろ約束事というかそういうのがあるそうです。





 

大きな作品はエンターテイメントとしていいと思います。映える作品になっています。屏風もたたむことができて収納にもいいし、敷居を作る意味もあります。本当は絵はおまけなのですが、本来の意味、使用目的は敷居とプラーバシーを守る家具なのですがそれに絵を描いて美術品にしてしまうのもまた面白いことだと思います。




 

他にも展示しています。花と人物です。花の方は絶望とか不 安とかを描いてみました。人物も哀愁があるという感想もありました。


他にも人物を発表しました。


「ファテマのシャルル」

「ファテマのルルーシュ」

「ファテマのマリアンヌ」





イスラーム帝国のファーテマ王朝にコードギアス叛逆のルルーシュをイメージして、人物を描いてみました。


ストーリーとしては風神雷神を召喚して大地を一掃する計画をするのですが、ファテマのルルーシュがその野望を止めるという物語です。


花はケシを描いたものです。人生に絶望している時に花は食べてしまいたくなります。それでなんらかの悦楽を味わってみたいという欲求が花にあると思いました。それで描いてみたのです。ムンクの絵を自分でも描いてみた感じです。どうしよもない絶望を不安を絵にするとどうなるか、ほとんど奇跡的な作品に思います。


一時期、絶望を、不安を感ずることが誰でもあると思いますが、そういうどうしよもない絶望を描き、神を呼び歓喜に狂うというものもあるのではないかと思いました。


私なりに神の栄光を演出してみたという感じはします。





また、この大作をどこかに出品する時がくるかもしれません。今は倉庫にしまっていますが、いつかまた発表して驚きを提供したいと考えています。


ここまで読んでくださり感謝します。

ありがとうございます。





2021年12月18日

本多裕樹しるす


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