「 その時とその場所から」 2023年1月30日月曜日~2月4日土曜日まで Gallery K 企画:宮田徹也
「その時とその場所から」
2023年1月30日月曜日~2月4日土曜日まで
Gallery K
序
我々はアインシュタインが指摘する通り
それぞれの異なる時計を携え、別の場所に向かって進んでいる。
そこには予知と記憶が含まれているからその交差は膨大なものとなろう。
だからこそ、ふと立ち止まって、互いを確認しようではないか。
企画:宮田徹也
大串孝二 加藤史郎 斉藤真起
首藤教之 関谷あゆみ 本多裕樹 諸星浩子
今回、初めてギャラリイKの展覧会の企画者、美術批評家の宮田徹也さんに誘われて、一つ展覧会をしようという事になりました。
この企画展は宮田徹也さんにとって威信をかけた仕事に思える。その展覧会にお手伝いができることを光栄に思う次第であります。
この時代の芸術は何か流派とか主義は無くなっていますが、それぞれが個人で芸術を発展させて、いわゆる多様性の芸術になっています。それゆえの相対性の芸術がどこにもあって、個人個人が、ある種の精神世界を持っていることが今のアートにあることを考えます。
なので、鑑賞者の方々もお気づきのようであると思いますが、今は、個人の芸術の時代であると言えると思います。それぞれが違った芸術価値観を持っていて、それぞれがアートを作っている。
時代もそうだし、文化もそう、未開の芸術や西洋美術の文脈から離れたアートも出現している。
ある種の西洋至上主義の芸術から離れようとしているアーティストもいることも事実であると思います。
日本土着の芸術が勃興したり、もっと新しいものを求めようと古代文明の芸術を学んだり、また、個人で芸術の世界観を発明開発するアーティストも存在している。
私もまた、西洋絵画の影響を受けているが、その型を手本にしつつ色を塗っている作品を描くのでありますが、そういうものであっても、同じような絵を描く人はいないのが宮田徹也さんに発見された理由でもあると思う。
他の方々もそれぞれ個人の実存を追求して、自分だけの芸術を発明している。それは同じ世界に生きながらも、それぞれが違った人生を送り、違った美術を思考し、発見して自分たちのアートを発明してきたのだった。
それを今の、現代において、さまざまな美術の文脈の流れで継承し、くずし自分の内面を追求し実存を発見した先に多様性があった。もちろん古典美術も受け継がれながら現代の美術の土台となって、主義流派を超えて、自分の芸術を発見し発明していきた相対性の可能性はアーティストの作品の中にも顕著であると宮田徹也さんは考え発見したのであろうと思います。
多様性の芸術の中でそれぞれが実存を美術で表現し、個人の可能性を爆発しつつ、伝統を吸収し乗り越えたアーティストたちがギャラリイKに集まり展示をすることになりました。
私、本多裕樹もこの多様性の世界に生きて、いくらかオリジンな可能性に挑戦しながらも、過去の芸術の先人に学び影響を受けながらも、絵作りをしてきました。
その美を私も表現し再現していることが展覧会に出品することは意味のある企画に思います。
それぞれがぞれぞれの芸術を作り描く
その織りなす流れは時であり、この時代にともに私たちは生きています。たとえ多様性の世の中でも、人間として皆様と共感できる感情や感性があると信じます。
それは、皆様に届けるメッセージとともに、美の発信になります。
文化は鑑賞者の方々も作っていることを知るでしょう。
皆、共感できるものもあれば受け入れがたいものもあると思います。
そんな中でも、私たちはこの時空に生きて文明を作り生活しているのであります。
どうか、よろしくお願いします。
2022年12月17日 本多裕樹 記す
GALLERY K
2023年 1月30日月曜日~2月4日土曜日
ギャラリイK 11:30~18:30 最終日17:00
〒104-0031 東京都中央区京橋3-9-7
京橋ポイントビル4F
TEL 03-3563-4578
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