金井隆夫 作品集    評:本多裕樹

 金井隆夫 作品集    評:本多裕樹








ある町のあるところ、彼はいたのだ。自分では画家を名乗らないが、絵を描いている人、絵描きと主張しないが、絵を描く人。その方は、金井隆夫氏である。


彼は御歳70代である。急に絵画を始めた。おそらく人生を後悔しないためにやるべきことをやっておこうと言う終活をしているのだ。それが故に、ものすごいエネルギーと集中力で絵の修練をし制作をする。



人生に後悔ないように大切に日々を生きている。




そして、絵を始めて3年で様々な業績を残す。尋常でないパワーで命を燃やそうとしていながら、余裕の様子さえ見える。アイデアがどんどん出て来て、作品をガシガシ描いていく。


画歴三年で本当に成果を出し、結果を出す。




金井隆夫   (1949~    ) 無所属


拓殖大学 商学部 経営学科 卒業





画歴


染谷栄に師事 素描の会   2022年   

 

太平洋展(東京支部)佳作  2023年 東京都美術館


太平洋展      佳作  2023年 O美術館


太平洋展(本展)  入選  2024年 国立新美術館


埼玉県展 第71回  入選  2024年 埼玉近代美術館


三軌会展    入選 2回  2023年~  国立新美術館 



受賞歴

 

太平洋展 東京支部  佳作


O美術展       佳作






非常に驚きである。



その作風は、ポール・ゴーガンに近いものがある。いわゆるナビ派の傾向があるのを散見する。




色面における平面化、色の純色で発色を出す。



ステンドグラスのような色分け、


輝くような色の輝き、




モチーフのデッサンの観察力、



視力の良さ、




様々な点で、高いレベルの絵を描いていく。


ピエール・ボナールのような作風、



金井氏は公募展作家になった。だが、どこにも所属しない。全て一般出品で発表、




3年で成果を出したが、その後、絵を休んで英語やエスペラント語などを学習している。


たまに、デッサンをし、アトリエで絵画制作をする。



自己実現を果たした例を今回紹介した感じになりました。




芸術は長年の修練も大事でありますが、突然、必死になって頑張れば早く結果を出すのかもしれない。それが生命の最後となればその必死さは尋常ではない。金井氏は生きている意味を絵に込めて夢であった絵を描き、美術館に発表するという夢を実現させたのだった。






人生、何が起きるかわからない。


最後に才能が開花することもある。



後悔しない人生、それもまたあると言うこと














人生の課題を果たした人の例を、ここで紹介しました。









ここまで読んでくださり、感謝します。



ありがとうございます。














2025年11月9日 本多裕樹 記

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